組織再編のプロジェクトに関わるたびに、同じパターンの失敗を見ます。組織図を変えた、役職名を変えた、でも半年後に何も変わっていない。このページでは、組織再編が機能しない典型的な3つのパターンと、それぞれの対処法を整理します。

パターン1:役割の再定義をしないまま組織図を変える

最も多いのが、組織図の箱を動かしただけで、誰が何を決めるかを再定義しないケースです。部署の名前が変わっても、実際の意思決定の流れが変わらなければ、現場の仕事は変わりません。組織再編と同時に、各役職の「決定権の範囲」を明文化することが必要です。これをしないと、新しい組織図は古い仕事の流れの上に乗っかるだけになります。

パターン2:マネージャー層を置き去りにする

経営層が決めた組織再編を、マネージャー層が「なぜこうなったのか」を理解しないまま現場に伝えるケースです。マネージャーが腹落ちしていなければ、現場への説明は形式的なものになります。組織再編のプロセスに、マネージャー層を早い段階から巻き込むことが重要です。決定後に「説明する」のではなく、設計段階から「一緒に考える」形にすることで、実装の速度が変わります。

パターン3:評価制度を変えないまま行動変容を期待する

新しい組織で求められる行動と、評価制度が測っている行動がずれていると、人は評価される行動を選びます。これは当然のことです。組織再編と評価制度の見直しはセットで進める必要があります。評価制度の変更は時間がかかりますが、少なくとも「何が評価されるか」を明示することは、組織再編と同時にできます。

では、何から始めるか

組織再編を検討している場合、まず現状の組織で「何がうまくいっていて、何がうまくいっていないか」を丁寧に整理することをお勧めします。うまくいっている部分を壊さないことも、再編の重要な設計条件です。Blend Coredexの組織再編サポートでは、この現状整理から始め、6カ月かけて実装まで伴走します。

組織再編は、やり方を間違えると現場の混乱を招くだけになります。設計と実装を丁寧に進めることが、結果として最も速い道です。